彼は創業者廣田益久の友人の染工場さんが中国に工場をもっておられ、その時の通訳さんだった。友人が工場をやめられた後、私たちの仕事を手伝ってもらっています。上海の近くは昔から手加工の産地です。刺繍、手編み、小物づくりや絹の産地でもあります。王さんは日本で有松絞りを勉強し、中国で自分の工房を持ち、染め物をしていました。最初は私たちの布の絞り染めをしてもらったり、手加工の色々な仕事をしてもらいました。その後、藍染の方法を伝授し、糸を染めてもらっています。天然染料の中でも特に藍染のように手間のかかる仕事は彼にはピッタリでした。とても几帳面で、親切で熱心な彼との仕事はとても信頼できるものです。丁寧な仕事で、手紡ぎやガラ紡のとても繊細な糸もきれいに仕上がります。染はその人となりが現れます。今後はリビングブルーの藍での染色が始まります。バングラディシュ~中国~日本とまるでシルクロードのようにつながっていきます。